JTBは4月4日、ゴールデンウィーク(GW=4月25日―5月5日)の1泊以上の旅行に出かける人の旅行動向見通しを発表した。GW期間中の総旅行者数は前年比101・8%の2332万人で、総旅行消費額は同111・2%の96300億円と推計している。国内旅行は、旅行者数が同100・9%の2280万人。国内旅行平均費用は同103・7%の3万6100円、総国内旅行消費額は同104・7%の8231億円と予則。出発日のピークは4月27日と5月3日で、前半の3連休と後半の4連休の2つのピークにわかれている。日数は1泊2日が37・7%と最も多いものの前年から1・2ポイント減少した。2泊3日(33・9%)と3泊4日(17・1%)が増加した。旅行先では、関東20・1%、近畿16・7%、東海12・8%の順。利用交通機関は自家用車55・3%、JR新幹線23・8%、JR在来線・私鉄19・7%と続き、自家用車・レンタ―が減少する一方で鉄道は2・2ポイント、航空機は3・1ポイント増えた。利用宿泊施設はホテル60・8%、旅館26・3%など。JTBの商品ではTDRを含む東京、USJを含む関西が好調で、沖縄や九州の航空機利用商品も伸びているという。海外旅行は、旅行者数が前年比167・7%の52万人、平均費用は26万9千円。10連休だった19年を除くとコロナ前の8―9割程度まで回復する見通しだ。行き先は上位から韓国、東南アジア、台湾の順。JTBでは「旅行意欲は高めだが、旅行費用の高騰を受け、行先は近場が多く、特にアジアの人気が高い」と分析している。調査は、各種経済動向や消費者行動調査、運輸・観光関連データ、JTBグループが実施したアンケート調査(2千60人が対象)などから推計した。