阪急交通社は4月8日、ゴールデンウィーク(4月24日―5月6日出発)の旅行の予約状況から旅行動向をまとめ、国内旅行・海外旅行ともに前年を上回っていることがわかった。国内旅行の人気旅行先は1位関東、2位近畿、3位中国地方。関東は邦船による小笠原諸島クルーズや季節の花の観賞を目的とした周遊ツアーが人気で、近畿と中国地方は日帰りバスツアーがけん引し前年比1・5倍を記録。花を観賞するツアーやゴールデンウィークに開催されるイベントに参加するツアーの集客が伸びているという。また、今年は4年に一度の逆打ち年にあたるお遍路・巡礼のツアーが前年比2・5倍となったほか、ミステリーツアーも前年比1・8倍となるなどテーマ型ツアーも好調だ。今年のGWは休暇の分散化が進む中で、柔軟に出発日を選択する傾向も。従来の繁忙期とは異なる4月24日、25日や5月5日が出発日のピークとなっている。日帰りバスツアーはシニア層に加えてファミリー層の需要の活性化が特徴だという。グレードの高いホテルやグリーン車を利用した商品の需要も増加傾向にある。海外旅行の人気旅行先ランキングはヨーロッパ、台湾、韓国がトップ3。円安、燃油高を背景にアジアの需要が高まっているほか、超気球が取得しやすいGWだけにリピーターを中心にヨーロッパも高支持だ。国別ではイタリア、フランスなど1カヵ国をじっくり巡る旅行が人気だという。そのほか、モンゴルやウズベキスタンも大きな伸びを見せている。