京浜急行電鉄(京急電鉄、原田一之社長)と日本旅行(堀坂明弘社長)は9月1日、京急電鉄の100%子会社である京急観光の店舗事業と外販事業を日本旅行に譲渡することで合意した。京急線沿線の誘客拡大についても連携する。事業譲渡は来年2月28日の予定で、今後の事業連携に向けて具体的な内容、譲渡価格を協議する。日本旅行に譲渡する京急観光の店舗事業は、京急沿線を中心に展開する9店舗(品川、川崎アゼリア、横浜ポルタ、上大岡、金沢文庫、追浜、横須賀中央、ウィング久里浜、神田外語学院)のうち品川と追浜、神田外語学院を除く6店舗。外販事業は法人・団体営業部門になる。事業連携については、京急グループが長期ビジョンに掲げる「品川・羽田を玄関口として国内外の多くの人々が集う、豊かな沿線を実現する」ことを推進するため、日本旅行が持つノウハウを交流人口の増加やインバウンド施策の強化につなげる。具体的には(1)訪日外国人や国内旅行者の誘客拡大およびサービス向上として、京急線沿線の観光素材を活用した商品造成や販売展開を行う(2)インバウンドおよび沿線活性化に関する情報提供や調査として国内外での誘客プロモーションの実施(3)沿線顧客や京急グループへの旅行関連サービスの提供とし、西日本方面などの旅行商品を提案する―などを予定。