全旅のオンライン予約システム「Trip全旅」が1月スタートする。全旅クーポンで自動決済が可能な、いわば送客会員専用のクローズ型OTA(オンライン・トラベル・エージェント)だ。Trip全旅はシステムスタート時に3つの機能を持たせた。1つは、国内・海外約22万軒の宿泊施設を即時に検索・予約できる「ホテル予約システム」。リアルタイムで最安値を表示し、最大80室まで検索・予約ができる。例えば2月15日に大阪市内のホテル30ルームで検索すると、30室以上空室のあるホテルが表示され各ホテルの最安値料金も一覧できる。駅名などから近隣ホテルを表示するピンポイント検索も搭載しているほか、顧客に提示する予約確認書やバウチャーには金額が表示されないなど旅行会社の使い勝手の良さを求めた。2つ目は、世界主要都市の空港—ホテル間の移動が手配できる「送迎予約システム」。セダンタイプから大型バスまでの予約手配がオンラインで実現する。3つ目は「国際・国内航空券予約システム」。国際線(目的地までの全航空会社)と国内線(目的地までの主要航空会社)の運航スケジュールやクラス別運賃が表示され即時検索・予約も可能。いずれも全旅クーポン会員専用のシステムで、全旅クーポンで自動決済できることが特徴。ANTA—NETにログイン後は、そのままTrip全旅のシステムへアクセスでき、システムを利用した会員に直接送客手数料が入ることから、送客会員の利便性向上や顧客への提案力の強化などにつながる画期的なOTAとも言える。全旅では「Trip全旅をプラットフォームにして、様々な商品提供や会員サービスの向上につなげていきたい」としている。(前の記事)全旅クーポン、拡充へ新展開(1) 保証料・入会金を「0」、送客会員増へメリット打ち出す