エイチ・アイ・エス(HIS)が予約状況からまとめたゴールデンウイーク(4月26日―5月6日)の旅行動向によると、海外旅行の方面別の1位は好調が続く韓国ソウル。予約者数は前年を上回るものの、コロナ前までは依然として戻らず、本格的な回復には至っていない。予約は前年同期比で123・2%、コロナ前の2018年同期比では53・3%。旅行シーズンの予約数は伸びてきたが、海外旅行市場の活性化というレベルまでは達していない。平均単価は前年同期比98・5%、18年同期比147・7%の20万4900円。海外旅行の旅行先の1―5位は前年同様。1位のソウルに続き、台北、ホノルル、バンコク、プサンの順。6位の香港はコロナ禍からの回復がようやく進み、10位チェジュがゴールデンウイークに日本発着クルーズの寄港地になっていることから前年同期比1502・1%と急伸した。国内旅行では、沖縄県、北海道が安定のトップ2。ハウステンボスの長崎県が3位に入り、以下、東京都、福岡県と続く。出雲大社への同社ツアーが好調な島根県が前年18位から9位へと躍進した。