一般社団法人和歌山県旅行業協会(古市啓悟会長=野鉄観光)と協同組合和歌山県旅行業協会(青木査稚子理事長=トラスト旅行)は5月29日、和歌山市のホテルシティイン和歌山で2024年度総会を開いた。一般社団法人和歌山県旅行業協会の総会冒頭、古市会長は「協会が抱える問題は山積していますが、会員の皆様や和歌山県庁の方々のお知恵を拝借しながら一歩ずつ着実に前進していきますので、ご支援とご協力をお願いしたい」とあいさつ。国家試験事務代行や研修、苦情・弁済などの法定事業を行っていくとした。来賓の和歌山県地域振興部の赤坂武彦部長は「紀伊山地の霊場と参詣道」が今年世界遺産登録20周年を迎えたことに触れ「節目となる今年度を契機に和歌山県内の地域振興・発展につなげていきたい」と話した。続いて行われた協同組合和歌山県旅行業協会の総会で青木理事長は、地域振興事業として取り組む「わかやま12湯推進協議会」が4月から県内の温泉地を周遊する「巡湯帳」の販売を開始したことや今秋、熊野本宮大社・川湯温泉で第4回わかやま12湯サミットを開催することを報告。JTB和歌山支店と共同で「わかやま教育サポーターズ」として県内の小中学校の児童・生徒を大阪・関西万博へ運ぶ事務局事業を県から受託したことも伝えた。和歌山県旅館ホテル生活衛生同業組合の利光伸彦理事長は「旅館業と旅行業が一緒になってわかやま12湯のPRに努めていますが、全国でも珍しく誇るべき事例だと思っています」と述べ、全国から多くの観光客に来てもらえる着地型旅行の造成に注力してほしいと話した…