観光庁は2016年度(16年4月―17年3月)の主要旅行業者の旅行取扱年度総計(速報)をまとめた。総取扱額は前年度比2.3%減の5兆5656億800万円。国内旅行の前年割れが響いた。国内旅行の総取扱額は一年を通して前年同月を下回り、同3.1%減の3兆3281億5900万円。そのうち旅行商品ブランド(募集型企画旅行)の取扱額は同5.3%減の1兆20億7700万円、取扱人数は同7.2%減の3399万6800人と低調だった。海外旅行の総取扱額は同2.4%減の2兆369億800万円。マイナスにはなったものの、第4四半期(1―3月)には対前年同期比6.1%増と上向き、近年続いた低迷から脱しつつある。旅行商品ブランドの取扱額は同6.4%減の6076億3200万円、取扱人数は同1.7%減の315万7700人。外国人旅行の総取扱額は同14.0%増の2005億4100万円。旅行商品ブランドの取扱額は前年並みの70億5600万円、取扱人数は同7.6%増の46万1200人。50社のうち13社が前年度を上回った。◇3月の主要旅行業者の総取扱額は前年同月比3.8%増の5206億6600万円だった。国内旅行は同0.7%減の3050億7800万円だったが、海外旅行が同9.8%増の1941億2600万円と躍進。外国人旅行は同22.5%増の214億6300万円。50社のうち31社が前年同月を上回った。