JTBは11月17日、グループの2017年4―9月期の連結決算を発表した。売上高は前期比0.3%増の6578億500万円、営業利益は同58.7%増の72億3300万円、経常利益は同60.3%増の98億100万円、当期純利益は同77.3%増の66億4500万円で、増収増益となった。海外旅行ブランド「ルックJTB」が回復基調に乗り、グローバル事業も好調に推移したことが要因となり、伸び悩んだ昨年から反転攻勢となった。ただ旅行事業全体の売上高合計は0.1%増の5851億700万円。「その他の事業」などが堅調だったが、国内、海外、訪日の主要3部門いずれもが前年を割り込んだ。数値は今年度からMICE案件の売上高を旅行事業から「その他の事業」に移管した影響を反映させている。部門別の売上高は、国内旅行が実質数値で同0.5%減の3034億円。個人・グループ旅行は天候不順があったものの、商品改革が奏功し前期並みに。法人も教育旅行が拡大し前期並みを確保した。海外旅行は同3.1%減の2266億円。ヨーロッパ方面の復活やツアーの早期販売が当たり、ルックが同2.5%増と好調に推移した。訪日旅行は同1.2%減の369億円。自社サイトや販売提携によるFIT販売は好調だったが、中国や台湾の団体旅行が減少し伸び悩んだ。