エイチ・アイ・エスは、夏休み(7月14日―9月30日)の海外旅行・訪日旅行の予約動向をまとめた。定番の旅行先が例年通りの人気に。広告座席供給量の増加も大きな影響を与えている。海外旅行の人気旅行先はハワイ・ホノルルが10年連続で1位。家族、ハネムーン、女子旅にとシーンを選ばない人気ぶりだ。2位はLCC増加の効果が顕著なソウル、3位は台北、4位はグアム、5位はバリ島。人気急上昇ランキングは、かつてのエアーズロック「ウルル」が前年比431%増で1位。来年10月に登頂禁止ということもあり、駆け込み需要が多いようだ。2位は夏季に往復直行チャーター便が就航するウズベキスタン、3位はトルコ・イスタンブール、4位はエジプト・カイロ、5位はカサブランカ・モロッコ。そのほかサッカーW杯開催中のロシアなども注目を集めている。訪日外国人旅行者の人気旅行先は1位東京、2位大阪、3位京都のゴールデンルート、4位の北海道と定番目的地が相変わらず人気だ。全体的な傾向としては、「欧州からの個人旅行客はJRパスを利用して世界文化遺産をめぐる旅が多く、金沢や白川郷、広島県・原爆ドームを立ち寄る客が多い」「中国からの旅行者は静岡空港、中部国際空港利用便の件数、団体旅行が伸びている」「北海道はタイのLCCタイ・エアアジアXの札幌―バンコク便就航などで東南アジアからの需要が高まっている」(同社)という。訪日客向け日帰りバスツアーは「富士山五合目と河口湖」(山梨県)、「箱根海賊船と御殿場アウトレット」(神奈川県・静岡県)、「富良野ラベンダー」(北海道)の順に人気。調査は海外が6月17日時点、訪日が6月25日時点の予約状況から。