エイチ・アイ・エス(矢田素史社長、HIS)はこのほど、静岡県熱海市(齊藤栄市長)とインバウンド観光推進に関する協定を締結した。海外へ向け魅力を発信するほかツアーを企画するなどして交流人口拡大を目指す。熱海市は国内旅行者には安定した人気を誇るが、各地の温泉地に比べ訪日客需要の取り込みが従来からの課題。これに対し、今回の協定締結で、インバウンド誘客促進、関係交流人口の創出に向け連携を図るに至った。協定では、観光人材交流による地域コンテンツの発見と磨き上げ▽HISの海外法人を通じて市の観光の情報発信▽インバウンドツアーの企画・販売▽インバウンド旅行者受入の安全対策・観光危機管理―などについて連携。まずは重点都市として台湾から人材の派遣、プロモーションから着手する。今後は10―12月に開かれる熱海市海上花火大会を絡めたインバウンド向けツアーを販売する。